2017年 新年のご挨拶
皆様、あけましておめでとうございます。
ありきたりですが、本年が皆様にとって良い年でありますよう祈っております。
我々もそろそろ「終活」を考えなければならない歳ですね。
奥沢庵さんの掲示板にあったような心境ですね。
門松は 冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし 一休宗純作
私は毎年桜を見ると、次のような心境になります。
振り向けば あと幾たびの 桜かな
散る桜 残る桜も 散る桜
新年会は1月末か2月初め頃予定したいと思っています。また今年は温泉一泊合宿をぜひとも実施しましょう。
ひるがえって、世界情勢を見渡せば、劣化の一途をたどっています。まさに「反知性主義」と「post-truth」(ポスト真実)一色の年になりそうです。論理や倫理が全く通用しない、発言の一貫性が全くない、あからさまな噓がまかり通る世界です。
ヘーゲルは言った。「歴史は二度繰り返す。」
マルクスは言った。「一度目は悲劇、二度目は茶番である。」
ヘーゲルは「同じ歴史を二度繰り返さないと、人間にとって本当の教訓とはならない。」という意味で言ったらしい。
しかし、と思う。二度で済むのかねえ!政治の世界は「共同幻想」の世界だから、いつでも簡単に、人類が積み重ねてきた叡智を飛び越えて、先祖返りしてしまう。
独裁や恐怖政治は簡単に戻ってきてしまうのだ。
二度目以降(何回でも起こり得る)の歴史は、悲劇と茶番が混在した見るも無残なものになってしまうだろう。
イギリスのEU離脱、トランプの出現、ヨーロッパ各国で予定されている総選挙での極右勢力の台頭の予想。中には起こるべくして起きたアンチグローバリズムの流れもありますが、多くはその流れに「post-truth」がのっかっている嫌な構図になっています。こうした流れに流されることなく「創造」は真実を見極めていきましょう。