インデックスアーカイブス

 

20127月の「創造」再発行以来、表紙を飾った名言、格言、箴言の数々です。本当はこれ以前からいくつかの言葉があったのですが、編集者一同、年齢による記憶力低下のため、記憶が残っておらず、またうっかりして記録もとっていなかったため、残念ながら欠落しています。記憶が蘇った方はぜひお知らせください。今後はここに記録しておきたいと思います。

このインデックスには、含蓄に富んだ言葉が多いです。ますます貴重な言葉が掲載されることを期待しています。含蓄に富んだ言葉を見つけたら、載せたいと思います。

このインデックスアーカイブスは掲示板に載っているものをまとめました。

 

◎歴史は記憶に残さなければ教訓になりません。

 

オリバーストーン

 

◎北風吹きぬく寒い朝も心一つで暖かくなる


吉永小百合氏談

 

◎暑い夏 遠くに聞こえる 軍靴の響

 

◎名月を 餚に語る 人生論

 

◎人生は 住宅ローンと 教育費

 

            風流亭夢譚

 

あの有名な風流亭夢譚先生の作品で、サラリーマン(労働者)の哀歌がよく表現されています。大好きな句です。
僭越ながら下の句をつけさせていただくなら

人生は 住宅ローンと 教育費
  生甲斐となるも ふと、考える

 

◎「教訓」正義は世論がつくる

 

倉橋由美子

 

◎鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず。
聲ある者は幸福也。

    『半文銭』より

映画「アメリカン・スナイパー」が上映されています。160人を狙撃で殺害すると国家の英雄になれる。現実社会では凶悪な殺人鬼ですが。空爆で1万人殺せば爆撃機の機長はもっと英雄です。血も見ない、涙も見ない、黒こげになった子供の死体も見ない、そんな機長が上空20000mで殺人ゲームを楽しんでいる。空爆がどんなに卑劣でおぞましい攻撃手段なのか?東京大空襲を考えるに恐ろしいことである。ナイフで捕虜の首を切ることは残忍な行為であるが、空爆も同じである。人権団体はなぜ空爆という戦争手段を糾弾しないのだろう。

 

◎私たちが持っている常識とは
18歳までに作られた偏見の塊である。

 

アインシュタイン

 

◎桜の樹の下には屍体が埋まっている!
 これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて

信じられないことじゃないか。桜の樹の下には屍体が埋まっている!

 

梶井基次郎


梶井基次郎のこの一節は実にインパクトがあり、はっきり覚えていますねえ。

梶井基次郎と言えば「檸檬」が有名です。その昔高校の国語の授業で、これを私小説の代表として、相対する分野として中島敦の「山月記」の二つを読んで、感想文を書けというか課題が出されました。
当時「檸檬」はつまらない、「山月記」は面白いと書いた気がします。教師のコメントは全くなかったような気がします。

 

梶井基次郎

 桜の樹の下には
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/427_19793.html

 

◎「金より強いんだ!人間は!」

映画「若者たち」より

 

◎しんじつを愛するものだけがこの世で苦しむ

党もおなじ

俺もおなじ

 

井上光晴詩集「しんじつ」より

◎一国の通貨の発行権を私に与えよ。

そうすれば、誰が法律を作ろうがかまわない!

 

M・A ロスチャイルド

 

 (通貨発行権を握れば、世界の金融を支配できる。

 アメリカのFRBも、日本銀行も、実は民間企業。

 通貨発行権を国家に取り戻そうとしたアメリカ大統領はことごとく暗殺されている。)

 

◎ 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 

日本国憲法前文より

 

◎歴史の中に未来の秘密がある

         岡倉天心

 

◎ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
  ファイト! 冷たい水の中を
   ふるえながらのぼってゆけ

 

「ファイト!」 中島みゆき より

 

◎自分が自由だと勘違いしている者ほど

絶望的な奴隷はいない。

 

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

 

◎我々が一度でも通貨の発行を任せてしまったなら
銀行・企業は強大になり
人々の住む家までも奪い尽くすことになるだろう。

 

    トーマス・ジェファーソン元米大統領

 

(銀行資本と戦ったトーマス・ジェファーソンは二度も暗殺未遂にあった。グリーンバックダラーを発行したリンカーンは暗殺されてしまった。政府通貨を作ったケネディも暗殺。そして、現在FRBが勝手に作っているドル紙幣は米国国内の問題ではなくなっている。リンカーンも次のように語っている。
「通貨を製造・発行し流通させるのは政府の最も大切な仕事でありその法則を守れば納税者は莫大な金利を払わずに済む。そして人々がお金に仕えるのではなく、お金が人々に仕えるようになるのである。」)

 

(昔の1ドル紙幣は金と兌換できると書いてあった。今の1ドル紙幣には借用書と書いてあるらしい。)

 

◎山路を登りながら、こう考えた。
 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。

とかくに人の世は住みにくい。
 住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと

悟った時、詩が生れて、画が出来る。

      夏目漱石 「草枕」より

 

◎よー、そこの若いの俺の言うことを聞いてくれ
「俺を含め、誰の言うことも聞くなよ」

   竹原ピストル「よー、そこの若いの」

 

◎門松は 冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし

 

 一休宗純作

 

◎哲学というのは、文字通り、フィロソフィア、知を愛すること、名誉や、権力や、金銭より、何よりも真理を愛することである。しかし、真理を愛することは容易なことではない。なぜなら、人間というものはとかくきびしい真理の女神より、虚偽の淫女につかえることを好むものであるからである。そして、虚偽の淫女が、常識という仮面をかむって、長い間人々に信じられているとき、あたかもその淫女は、真理の女神より一層女神らしく見えるからである。

 

   梅原 猛「隠された十字架 法隆寺論」より

 

◎命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は始末に困るものなり。
この始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり。

 

西郷南洲翁遺訓より

 

 

 

 

 

 

◎権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する。

 

           ジョン・アクトン

 

◎資本主義は人類の歴史上最も凶悪な文明というだけでなく、我々の心の中に「人間であることの恥」を導入した文明でもある。

そして資本主義はまた労働・科学・技術が人類の歴史の中で際立った特権(絶対的)を生み出して、

あらゆる種と、種を住まわせている地球の消滅(絶対的)の可能性も作り出した文明でもある。

 

「戦争と資本」エリック・アリエズ/マウリツィオ・ラッツァラート著より

 

◎お月様が 囁いた 昔々あの星に 悧巧な猿がすんでゐた

 

三好達治の詩「灰が降る」の最後の一節

 

◎私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る

 

ヴォルテール

 

◎あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。

 そうしたことをするのは世界を変えるためではなく、

 世界によって自分が変えられないようにするためである

 

マハトマ・ガンジー

 

◎哲学者たちは世界をさまざまに解釈してきたにすぎない。重要なことは世界を変えることである。

 

カール・マルクス『フォイエルバッハについての11のテーゼ』より

 

(「世界を変える」? ガンジーとマルクス、二つの意味合い?)

 

◎ヘーゲルは言った。『歴史は繰り返す』と。『一度目は悲劇として、二度目は喜劇として』と、

彼は付け加えるべきだっただろう。

 

カール・マルクス「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」より        

 

◎ナチスが共産主義者を攻撃し始めたとき、私は声をあげなかった。なぜなら私は共産主義者ではなかったから。
次に社会民主主義者が投獄されたとき、私はやはり抗議しなかった。なぜなら私は社会民主主義者ではなかったから。
労働組合員たちが攻撃されたときも、私は沈黙していた。だって労働組合員ではなかったから。
そして彼らが私を攻撃したとき、私のために声をあげる人は一人もいなかった。
マルティン・ニーメラー(牧師、反ナチ運動家)

 

◎このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の

富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう

(三島由紀夫、19701125日自決の4か月前の言葉)

 

コメント:東大全共闘の中に単身乗り込んで議論を交わしたこと以外、

三島由紀夫の政治思想や行動に共感したことは一度もない。

しかし、一つ言えることは、現在跋扈している自称「保守」自称「右翼」よりは

はるかにまともであった、ということである。

もはや「右」「左」の議論は現在の日本では成立していない。

現在の日本の問題は「まとも」か「まともでない」、あるいは「上」か「下」を見極めることあり、

早く「まともでない」ものや「下」つまり「下流」を駆逐すべきである。

三島由紀夫の言葉は示唆に富んでいる。

三島の予言は半分当たっているし、半分当たっていない。

もはや日本は裕福でもなければ、経済大国でもない。

抜け目だらけの、もはや先進国とは言えないレベルまで落ちぶれている。

しかし、「無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の」という部分は当たっている。

こんなに日本を落ちぶれさせてしまったのは、現在の自称「保守」の権力者たちである。

202191日)

 

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